2014年1月14日火曜日

DUCATIのレーシングバイクに搭載の可変フォークオフセットの解説(その1)

DUCATIの市販レーサー、◯◯Racingとか◯◯RSとかいう名称のバイクには、1997の916Racing以降、1198RSまでに標準装備されています。

これは、トレール変更を狙ったもので、フォークオフセットが25~31mmまで連続的に変化することによって、トレール量が96.6~109.2mmまで変化させることが出来ます。

これはキャスタ角とは異なるもので、フォークオフセットとトレール量の関係は以下の図の通りです。(キャスタ角を変えてもトレール量は変化しますが、今回はとりあえず置いておきます。)

一番簡単なパターンから見ていこうと思いますが、749Rには実は可変オフセット機構がついています。(市販車では変更できないようになっていますが)

916~1198までのDUCATIのスーパーバイクは、すべての車両でフォークオフセットが36mmになっています。
ですが、レースで使用するためには36mmのフォークオフセットはあまり適していません。SBKであれば、ステム周りをまるごと交換してしまうので問題がありませんが、スーパースポーツに参戦していた749Rでは最初からシステムが組み込まれています。



















アンダーブラケット/アッパーブラケットは33mmのオフセットで作ってあり、中のオフセットカラー(上図の赤色)が3mm偏心しています。
この偏心カラーを、前後2ポジションにセットすると、それぞれ 33+3=36mmと 33-3=30mmの両方が選択できるのです。

上図の解説は、キャスタの変更も合わせて書かれているのでちょっと複雑ですが…

ただし、749Rのこの機能はハンドル切れ角も合わせて規制しないとラジエターとか周辺パーツにぶつかるので、市販車の状態では使用できないようになっています。
ステアリングストッパーが別部品なのはそのためです。


その2に続く…
DUCATIのレーシングバイクに搭載の可変フォークオフセットの解説(その2)

2 件のコメント:

  1. こんにちは、749Rのステム関係を調べていましたらコチラにたどり着きました。
    とて解り易く構造も理解し易かったので助かりました。
    それでちょっと記載されている解らない所がありましたので。

    2枚目の画像に記入されている、トレールの量の変化についてちょっと
    解らない所がありましたので、ご質問では無いですがお聞きしたくコメント
    させて頂きました。
    1)2)のオフセット36㎜でキャスターを1度起てたらトレール量が減るのは
    なんとなく理解できますが
    3)4)のオフセット30mmが36㎜対してトレール量が増えるのは解りました、それでキャスターを起てたらトレールの量が増えるのはどういう事なのか?
    何か他に作用しているモノがあるのでしょうか?それとも上下逆の記載なのでしょうか?
    時間もだいぶ経っております記載への質問で今更感で申し訳ございませんが
    何卒御回答のほどよろしくお願いいたします。

    返信削除
  2. あわわわ…
    コメントが来ているのを1年も気が付きませんでした。

    この画像は749Rのプレスキットのものですが、たしかに間違ってますよね。
    103.5mmと97.5mmは入れ替わっていると思います

    返信削除