2013年10月9日水曜日

DUCATIの重量表記について

DUCATIにおける重量の表記について


その前に一般的な話ですが、バイクの重量を表示する上でカタログ等には「乾燥重量」や「装備重量」などという表現がありますが、その内容というか定義についての説明です。

「乾燥重量」や「装備重量」を含む二輪自動車用語ついては、JISにきちんと定義されていて 「JIS D0109 二輪車用語」を紐解くと…


「乾燥重量(乾燥質量):乾燥状態の自動車の質量。」
まぁ、そりゃそうですよね。

装備重量については一般的な用法から、更に細分化されており
「空車質量:空車状態の自動車の質量」と
「全装備質量:空車状態に、製造業者によって準備された追加及び選択の艤装品をすべて装着した自動車の質量とあります。」
空車と全装備の違いがイマイチわからないのですが、ほぼ同じだと思って良いのでしょう。


では、「乾燥状態」と「空車状態」の定義を見てみましょう。

乾燥状態:<前略>~作動液(潤滑油、冷却液、ブレーキ液、バッテリ液など)の全量を含むが、燃料及び混合燃料は含まない

空車状態:乾燥状態に燃料(規定燃料容量の90%以上)及び製造業者によって通常備えられるぎ装品を加えた状態

とあります。
う~~~ん、なんか乾燥状態(乾燥重量)の定義がJISと、バイクメーカーや市中で一般的に理解されている定義との間に違いがあるんですよね。この事実を知った時にちょっとびっくりしました。

wikiなどでも確認しましたが、バイク業界においては一般的に「乾燥重量」といえば汁物が一滴もない状態を指しているわけなんですよね…
何故、こういう乖離が生じてしまったのかは謎です…





では、DUCATIの重量表記について見ていきます。

DUCATIの重量表記は、2004年までと2005年以降で大きく分かれています。


こちらは、2004年のカタログです。
重量の箇所に但し書きがあり、「重量にはバッテリー、油脂類、水冷モデルの場合は冷却液を含みます」とあります。
JISで定義される「乾燥重量」の測定条件ですが、日本では一般的に「半乾燥重量」などと表現されます。

2004年以前はズーッとこの条件での表示だったと思われるのですが、たぶんドカティの中の人が「ヨソのメーカーは液体を含まない重量で表示していて、見劣りがする」ってことになったらしく、2005年以降は表記が改められました。


こちらは、2005年モデルのカタログです。翻訳がおかしいような気がしますが、「(重量は、)バッテリー、潤滑油、水冷式モデルの場合はクーラント、を除く」(勝手に翻訳補正)とあります。

「(すべての液体を含まない、いわゆる)乾燥重量」に改められました。
ついでに言えば、本来バッテリーの電解液だけを含まない条件だと思うのですが、勝手に拡張してバッテリー本体も計測に含まないことになっています。

一方、日本車勢はといえば、同じような時期に「(いわゆる)乾燥重量は、実際の使用状態とかけ離れていて、実態にそぐわず不誠実」という風潮が出てきて、装備重量(≒空車重量)表示に改められたようです。
なんだか皮肉なものです。


以降、DUCATIは(いわゆる)乾燥重量表示のみだったのですが、2012年のカタログ以降は(いわゆる)乾燥重量と装備重量(≒空車重量)を併記するようになっています。
2013年カタログより(1199Panigale tricolore)

写真では切れていますが、「車両重量は、バイクの動作に必要なすべての油脂類と水冷モデルの場合は冷却水を含み、燃料(燃料タンク容量の90%以上)すべてを含む重量(93/93/CE)」と書いてあります。

おそらく、どこかの他所の国でクレームがあったんでしょうね。


※2013/10/09追記

海外メーカーによっては
乾燥重量は dry weight
装備重量(≒空車重量)は kerb weight または curb weight と表示される場合もあります。
参考まで…

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