2019年3月2日土曜日

FIMのレギュレーションを原文で読む 3

比較的暇だった頃に書いた
FIMのレギュレーションを原文で読む
FIMのレギュレーションを原文で読む 2
がリンク切れ過ぎていて使いものにならないので、再エントリー

兎にも角にも、レースレギュレーションに興味や疑義が生じたら、FIMのレギュレーションの原文を読むのがおすすめです。(全日本ロードレース選手権の場合はMFJ)
基本的に、英語ですがそんなに難しくないと思います。

国際モーターサイクリズム連盟(FIM) 各種ドキュメント置き場
http://www.fim-live.com/en/library/

まず、多くの人がここにたくさん表示されるリンクを見てめげると思いますw
以前はカテゴリー分けされていて見やすかったんですが…

文書は基本的にPDFで(一部エクセル、ワードあり)、
左から文書名、ドキュメントタイプ、オーナー、言語、年
となっています。

ドキュメントタイプは、レギュレーションを探すなら「codes and regurations」です。
オーナーはサーキットでのレースの場合は CCRです。
言語は英語とフランス語しかありません。
年は文書に関連した年です。



最近の面白そうなのを、適当に見繕って直リンしておくと(後日、リンク切れの可能性があります)
※PDFが開くかダウンロードされます

MotoGP、Moto2、Moto3のレギュレーション
2019 FIM Grand Prix World Championships Regulations (update 21/02/2019)

スーパーバイク、スーパースポーツ、SS300のレギュレーション(仮)
2019 FIM Superbike, Supersport & Supersport300 World Championships Regulations (provisional)

SBK、SS、EWC公認車両一覧
Listing of FIM homologated motorcycles for 2019, 17 February

SBK、SS600、SSTK、SS300なんかの公認部品リスト。
これ結構面白いよ(2019/3/13追記)
※エクセルファイル
2019 FIM Approved Parts List - updated Feb 2019

世界耐久選手権のレギュレーション
2018-2019 Endurance World Championship (updated Dec_2018)





2016年8月10日水曜日

8耐を殺すのは誰か!?



今年、初めてテレビで8耐を観戦しました。
初めてというのは、何時もはサーキットに居たからなんですが…
それはさておき、テレビで8耐を気軽に(と言ってもBSだけど、無料だしね)見れるようになって良かったなと思う反面、去年辺りから気になっていた異変が確信に変わりました。

昨年の10月に突然発表された2016 8耐の参加台数制限と2017年の8耐が世界耐久最終戦になると言う発表。去年辺りから、日本における世界耐久事情が急速に変革してきた感じを受けていました。
結果的に2016年の参加チームは、2015年の8耐決勝での所定の結果を収めたチームに加え、予選レースとも言える8耐トライアウトを受けることによって、参加できるチームを70チームに絞りました。


従来から、鈴鹿8耐は世界耐久選手権の一戦で、以前は世界耐久の年間エントリー契約チームは参加が必須でしたが、2009年の景気の悪化以降、参加必須が鈴鹿だけ免除されてきた経緯があります。(この項目は現在も継続中)

世界耐久チームの多くは、耐久好きなフランスをはじめとした欧州のチームが多く、日本までの遠征には負担が大きいために取られた措置でした。
そのせいも合って、2007年以降は決勝フルグリッドの70台を割っていて、日本一カジュアルな世界選手権と勝手に呼んでいました。



一方で、日本、鈴鹿における耐久レース≒8耐は、日本人的には特別な感情を持って慕われる特別なレースでも合ったわけですが、その雰囲気が一変したなと思うのは去年、2015年辺りからだと思います。
とは言っても、パドックをウロウロしていると例年よりFIMの関係者が多いような気がしていたとか、車検の時にはFIMの関係者からの指摘が増えたことぐらいでしたが、いずれにせよイベント自体に関するFIMの関与が増えてきたんだな―ぐらいにしか思っていませんでした。

この答えを、たまたまお土産でもらった今年の8耐プログラムの冒頭で見つけたのが、今回のブログエントリを書くことになった理由です。(よくよく見たら、去年のプログラムにもすでに書かれていたのですが…)

プログラム冒頭には、FIM会長 ヴィト・イポリト氏のごあいさつが書かれているのですが、そこには昨年よりユーロスポーツのテコ入れで選手権のビジュアル面を改善・強化と書かれていました。
今年の放送でも仕切りにユーロスポーツの生中継と言っていましたが、そういうことだったんですねぇ…

確かに、数あるロードレース系の世界選手権の中で、世界耐久選手権は(フランス以外では)一番パッとしない世界耐久選手権なのかもしれません。ここに、FIMとユーロスポーツが目をつけたんでしょう。そう考えると、昨年からの違和感についても合点がいくというものです。


さて、今年2016の鈴鹿8耐にエントリーするためには、昨年の決勝レースで所定の実績を収めているか、他のレース(8耐トライアウト)での上位の成績が必要になった訳ですが、今年のトライアウト導入に至る経緯については、ライディングスポーツの2016年1月号に詳しいです。
要約すると、
・予選が2組になると走行時間が十分に取れない。昔はA、B組の時代も合ったが、今は第3ライダーがあるのでスケジュール的に厳しい。また、一度に走行できる台数はコースのホモロゲーションで75台だが、70に絞れば安全である。
・参加選手のタイム差が大きい
ということらしい。

だが、これには異論があります。
世界選手権年間エントリーチームの鈴鹿参加が免除された2009年以降、エントリチームが少なかったので結果的に予選は1組で済んでいたのですが、2015のストーナー効果によりエントリが増えて2015年からは予選はA・B2組開催に戻っています。
ところが、2015年はエントリーの増加を予測して、事前のレギュレーションで同時走行台数を80台に増やしてしていたのです。(実際にはエントリーが81台になって、A・B組開催になったのですが)
これは、コースのホモロゲーションも無視した変更で、安全性という観点からも問題があります。

2015年 鈴鹿8耐  大会特別規則書より






2014年にそれまでの1組走行の最大になる70台になったのですが、実際この時コース上は結構危険な状態だったのにもかかわらず、それを実現しなかったとはレース進行のために80台に変更しておきながら今更安全性でとか言われても、それが本当の理由だとはちょっと思いにくいです。

また、第3ライダーが増えたのでという理由については、それ以前も補欠ライダーと言う名の第3ライダー走行枠は合ったわけだから、これについてもちょっと疑問です。

参加者のタイム差については、予選はともかく決勝については予選台数以外に上位のライダーの115%のタイムを満たしていないライダーは走れないという大元のルールがあるわけだから、必要に応じてこちらを変更すべきなんじゃないかなと思うんですよね。


いずれにせよ、トライアウトが実施された2016の8耐はそれなりに盛り上がって、記念すべき40回大会の2017年については、世界耐久選手権の最終戦に設定され、有名ライダーの参加も噂され盛り上がるべくして盛り上がるんだろうと思います。



8耐には2つの側面が合って、興業としてイベントとしてのハチタイ。もう一つは、参加者、特にプライベーターの参加としてのハチタイがあると思います。
ここ10年ぐらいで振り返ってみると、2001-2年あたりまでは割と盛り上がってた感じでしょうか?
GPライダーを始めスターライダーが走ったり、TV番組の企画になったりとしてた辺り(功罪はあるにせよ)。




興業としてみた場合、ここ最近の観客動員を分析してみると面白いことが分かりました。
偶然の一致かもしれませんが、決勝日の観客動員数は、エントリーチーム数と概ね比例しているようです。(どうでもいいけど、8耐の観客動員数調べるのは全日本ロードレース選手権のそれを調べるよりはるかに大変でした…)


単に景気の情勢と、エントリーチーム数が連動しているだけなのかも知れませんが、いずれにせよ平均すると1チーム当たり約1000人のお客さんを連れてくるようです。
つまり、エントリー数を限定せず増やしたほうが、観客動員数が増えるんじゃないですかね?
トップチームだけで競技としてのレースは成立するんでしょうが、興業…お祭りとして考えるとそれ以外のプライベートチームのエントリーというのも決して無視できないんじゃないでしょうか?


来年のハチタイは多分大いに盛り上がるでしょう。
だけどそれ以降、例えばユーロスポーツが手を引いたりしたりした場合どうなるのかは何ともわかりませんが、日本人的なハチタイとしてどうなんでしょうかね?

煽りっぽく書くと、
「俺たちのハチタイを欧州の商業主義に奪われても良いのか!?」
って感じですかね。
以上が今年の感想です。

欧州のバイク市場には多少の効果があると思うけど、日本のバイク市場の活性化には8耐はあんまり影響無さそうなんで、さしあたり奪われるのを傍観するしかなさそうな気配です...

※この投稿をまとめるに当たって、色々調べていくうちに、実は去年からユーロスポーツの関与については各所で記事になっていたものの、単に読んでいないだけでした。
自戒の念を込めて、ここにしたためておきます…


















[追記]最後にちょっと補足しておくと

まず、トライアウト制の何が困るかと言うと、単純に参戦コストが増えるだけでなく、スポンサーへの説明が難しく資金の調達が一層むずかしくなるという問題があります。
予選落ちは予選落ちとしても、一応8耐に出たことには変わりがないので、スポンサーさんへの説明が比較的容易ですが、事前に選抜レースがあるということになると話がややこしくなります。

また、参戦コスト的にも非常に大きなものとなってしまいます。耐久レースは、レース自体に掛る直接的なコストよりも、お手伝いしてくれるチームスタッフの人数とかそれに掛かる滞在費・移動費なんかが馬鹿になりません。

ユーロスポーツのテコ入れに関しては、2015年の8耐を見たFIMの人たちはパドックの貧乏臭さと、レースのレベルの開きが気になったんじゃないでしょうか?

結果的に、落ちない予選であるにも関わらず、2分16秒以下チームが5チームと、いつになくレベルが高くまとまった訳で、FIMの意向は成果があったと言えるんでしょう。


あと、主催者推薦枠が従来の4台から11台になったのは鈴鹿サーキット良心だと思います。
それまでの主催者推薦枠は、様々な圧力や横槍にさらされた結果、結局予選タイムの頭取りという機能していない状態になっていましたが、今年の結果を見る限りでは主催者推薦枠が11枠になりちゃんと推薦枠として機能しているようです。


まぁ、鈴鹿サーキット自身が、この優良なコンテンツを行かしきれていないのだから、ガイジンに乗っ取られるのもやむなしなんでしょうかね?
個人的には鈴鹿サーキットには、世界耐久選手権を抜けて、独自の耐久文化を築いてほしいと思ったりするんですが、鈴鹿8耐の歴史を紐解くと、創始者(?)の藤井さんは世界選手権にこだわってたみたいだし、まぁこのままフランス人の舞台になっちゃうのでしょうかねぇ?

2015年5月9日土曜日

ドゥカティ:2015年4月 DUCATI史上 過去最高の販売月間

Italia on Road web版からの翻訳記事

ソース:Ducati: aprile 2015 mese record assoluto di vendite nella storia di Borgo Panigale

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ドゥカティ:2015年4月 DUCATI史上 過去最高の販売月間


2015年のドゥカティ・モーター・ホールディングは最高の結果で始まった。
モーターサイクルを販売・生産を一貫して行うボルゴ・パニガーレの会社での、過去5年間の上昇傾向を確認。


7309台の顧客へのデリバリーによる、4月の月間記録は史上最高記録。前年同月比29%アップ。前回の月間最高記録は2012年5月、6500台をデリバリーだった。
2015年の最初の4ヶ月合計では、前年同期比10%増の17881台の車両を販売し、ボローニャのモーターサイクルカンパニー史上最高を記録している。

現在の目標は、2015年のドゥカティのモデルレンジを特徴付ける、スクランブラー、1299パニガーレ、新型ムルティストラーダなどの新製品の導入によって、極めてポジティブ。これらの技術的な革新は、その革新的なスタイル、技術と性能のおかげで、世界中の新規顧客と共にドゥカティスティと呼ばれる情熱的な観衆を席巻している

2015年4月は、欧州諸国で特に重要な成長を記録した。前年同月比で、ドイツ+52%、スペイン+54%、イギリス+50%、フランス+13%、そしてイタリアではスクランブラーの販売がモーターサイクル過去最高記録となる+69%。

欧州でのポジティブな傾向を確認したアメリカでの受注は、ドゥカティ最大のマーケットとなる役割を強化している。海外での2015年のニューモデル(の導入)は物流の理由により(遅れているが)、ボルゴパニガーレのより重要かつ大切な成長へ向けての目標への、楽観と信頼が近日中に来ることを保証している。


  • 2015年4月 7309台のデリバリー
  • 前年同月比+29%は記録的な水準。ドゥカティ年間10%成長の始まり
  • イタリアでの4月はスクランブラーがベストセールスになり、記録的な成長(+69%)
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昨年のセールスリザルトは、過去最高を「作った」感が否めなかったわけですが(参考:2014年のドカティ販売結果)、それに比べれば今年の1~4月期はポジティブと言ったところでしょうか。
特に、欧州市場での改善が著しいようです。欧州以外の数字が出てこないところを見ると、他の国は現時点でポジティブとは言えない結果なんでしょうね。

日本もいつものごとく、ニューモデルの投入が遅れているわけですが、ニューモデルのデリバリーが始まった時にどうなるでしょうか?





2015年2月16日月曜日

2015 FIM公認車両リスト SBK、SS、 STK、EWC 

今週末から始まるスーパーバイク選手権を前に、ようやく公認車両リストが発表されました。

リンク先:PDF注意
Listing of FIM homologated motorcycles for 2015


SBKカテゴリでは、新規公認は以下のとおり

  • APRILIA RSV4 1000 RR/RF JAN 15 – present 
  • BMW S 1000 RR JAN 15 – present (+ABS, DTC, Electronic Gear Assist, DDC, forged wheels)
  •  DUCATI 1199 PANIGALE R FEB 15 - present
  • YAMAHA YZF R1/R1M (2015 model) JAN 15 – present (R1M with forged wheels)

ニューモデルが車両公認台数の1000台が生産できるかどうかが注目のMVアグスタですが、なんと

  • MVAGUSTA F4 RR JAN 14 – present (+ 2015 Model parts updates)

という形でリストになっています…
部品のみのアップデートで公認って…どうなんだろうか
レギュレーションには、1.5で「プロダクト アップデート」が可能(部品自体に問題が生じた場合、あるいは改良されるようなケースへの対応だと思われる)であると書かれているが、以下が変更された場合には、新規にホモロゲを取得しないといけないと書かれている。

  1. 新しいエンジン番号範囲
  2. 新しい車体番号の範囲
  3. クランクケース
  4. スロットルボディ
  5. エアボックス(インジェクタ含む)
  6. フレーム:ディメンジョン(ホイールベース、キャスタ角、スイングアーム取り付け位置リアショック取り付け位置)と重量、テクノロジー
  7. シリンダー、シリンダーヘッド、カムシャフト、コンロッド、カムシャフト、吸排気バルブ
つまり、パフォーマンスが変化するような変更は、新規にホモロゲーションが必要ですよという、割と当たり前の話。
2015のMVアグスタのホモロゲーションがどうなっているのかの詳細は不明です。


Supersportの公認車両は変更なし。※画像省略



Superstock 1000 並びに Formula EWC の公認車両リストは、アプリリア、BMW、ヤマハのみ更新。ドカティは公認申請が間に合ってないんだろうな。SBKの方も、2月更新とギリギリのタイミングだし…
これについては、今月末あるいは来月に公認車両リストがアップデートされると思われます



※注)
公認車両リストにおける「end」とは、生産が終了しているモデルのこと。「present」は現在生産中のモデル。
過去のモデルで「end」が付いているモデルでも、リストに掲載されている場合は公認が有効である。
つまり、このリストに掲載されていないモデルは、公認されていない。
基本的に、公認期間は申請から5年であるが、再申請すれば延長される。




2015年2月12日木曜日

グリップのワイアリング

たまにはTipsらしい投稿を…

ツイッタのTL上でグリップのワイアリングがネタになっていたので、ちょっと解説。
ググれば色々出てきますが、流派とかあるみたいなのであくまでもその一つということで。



ワイアは、ワイアリング用として市販されているものが良いです。細すぎると撚った時に切れるし太いとなじまないので、0.6mmぐらいのステンレスワイアを使用します。
ボトルの中から引き出すタイプのほうが、なにかと使いやすいです。

ワイアーツイスターは無くても出来ますが、あったほうが楽しいです。


まず、最初にワイアを掛けます。2本で左右を縛るか、3本で縛るかはグリップの溝とかと相談ですが、3本で縛る場合は左右を先に縛ってしまうと真ん中がたるむので注意が必要です。

ワイアを掛けるときは2週させます。この時、上側の部分でワイアがクロスしないように気をつけます。クロスするとその部分が盛り上がるので、見た目がかっこ悪いです。平行にワイアを並べてください。

縛り目を何処にするかはそれぞれ流派によって異なるようですが、下側で手のひらに触れない範囲が良いと思います。下の図で赤い矢印の範囲になると思います。





ワイアを適当なテンションで引っ張りねじります。引っ張りすぎるとグリップが切れますし、緩いと意味が無いですから適当に。









大体、5~6mm残して切ります。










ここから先の作業は、ラジオペンチなどの先が細いほうがやりやすいです。







切ったら、それを半分に折り曲げるようにします。(完全には折らない)








折った先を、グリップのラバーに押し込みます。








切り残し全体が収まるように、さらに押し込んで完成です。


2015年1月23日金曜日

2014年のセールスリザルトを踏まえてのドゥカティ販売戦略に対する懸念(イタリアwebサイトより)

先日のエントリーで、2014年のドカティの販売台数レポートを、わざわざイタリア語から翻訳して載せたんだけど(ブログエントリ:2014年のドカティ販売結果)、すぐに日本語リリースがドゥカティジャパンから発表されてしまった。(ドゥカティ、2014年に45,100台のモーターサイクルを販売して記録を更新
どうせ、リリース出さないんじゃないかと思って訳したんだけど、あっさり裏切られました…

微妙にニュアンスが異なる部分もあるのですが、まぁそれはそれとして置いておきます。


ちょっとくやしいので、関連したニュースをイタリア語サイトから拾ってきました。
ソース:Italia in road web magazine: ドカティは新しい+2%アップのセールスレコード、しかしイタリアは-14%。他の国では?


プレミアム感を維持しつつも、低価格モデルを出すというのは結構難しいと思いますけど、一方で「ハイエンドイメージで、ローエンドを売る」という戦略も重要ですよね。

先日のBMWの販売台数(123,495台/2014)のレポートを見て思ったのは、ドカティは如何せん生産台数が少ない(45,100台/2014)ので、生産コストを下げるためのスケールメリットがあまり期待できない。結果的にコスト高になってしまうので、低価格帯マーケットで他のメーカーと同様に勝負するのは、実質的に難しいと思うんですよね…

なおかつ、バイクなんてフォーマットが変わらないとコストダウンも限界があると思うのですよ。つまり、シリンダの数減らすとか、タイヤの数減らすとか…
つまり、2気筒でやってる限りは、利益減らすだけになりかねないのよねぇ…

レポートの最後の一文には、強く同意します。



以下、上記webサイトページの訳です。
※途中何言ってんのかわからないところもあったので、結構意訳です。ご了承ください…
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ドゥカティは新しい+2%アップのセールスレコード、しかしイタリアは-14%。他の国では?


ドゥカティモーターは、2013年比+2%の新記録45100台をデリバリーして5年連続の上昇傾向をマークした。

しかし、残念ながらヨーロッパマーケットの3%の減少に対して、イタリアマーケットでは4284台、14%マイナスの大幅な下落を記録した。

確かに経済危機の影響は大きいが、大きな問題は価格とボローニャでの生産に高いコストが掛かることにある。

多分ボルゴパニガーレは、まだ理解していないこの長い危機(2008年に始まった)は、限られた経済危機ではなく、構造的な問題である。
古き良き時代が再び訪れることはありません。(消費社会の中心である)中流階級が事実上消滅し、もし回復する場合でも効果が感じられるまでには時間がかかるだろう。

2014の販売の数値を読む前にさえ、すでに私はいくつかの時間前に書かれたメモの中ですでに、ハーレーダビットソンと比べた時に、ボルゴ ・ パニガーレがマーケットのニーズの変化、特にイタリアマーケットの変化について正しい理解しているのかどうか疑問を持っていた。

多分、ドゥカティはモデルの所有が1年を超えることはなく、ドゥカティを所有することは貴重な特権であるといまだに信じている。

マーケッティングによって(戦略を)決定しているHDは、ドゥカティとわかりやすく比較することができる。彼らはモーターサイクリストのニーズの変化を反映していて、8000€以下の表示価格を持った500と700ccの小型モデルの戦略を始めている。

KTM、トライアンフ、日本メーカーとMVアグスタの一部では、新しい市場の動向を見極めて、現在のマーケットのニーズに沿った技術的な確信を持つ多くのモデルをEICMAで発表した。唯一ドゥカティだけが、それらの路線とは逆のよりプレミアムなモデルだった。

小排気量モデル…極東アジアの新興国は全く素晴らしい売上高(年間数百万台の)に到達できるが、すぐにヨーロッパのトレンド(ユーティリティ、メインテナンス、保険料)と同じ傾向になる可能性があり得る。

法律による規制、維持費、交通渋滞の激しさを鑑みると、150馬力を超えるパワーは、サーキット上もしくは飲み屋の席についてテクニカルデータをひけらかすことにしか使うことができないだろう。



200馬力のパニガーレ、162馬力のムルティストラーダ、150馬力のモンスター、などは顧客の比較的近い周辺にしか販売できない。私は近年のドゥカティの顧客を構成する一つのハードコアな顧客が居なくなることを懸念している。

これらのモデルが持っている全ての高価なエレクトロニクスは最先端である:しかし、160とか200馬力の出力を生み出し、それらを扱いやすくするためにパワーを制御するエレクトロニクス「メディア」を装備することはどのような意味があるだろうか?

間違いなく「若くない」世代である潜在顧客は、実際にはその機能の1割も使用することが出来ない、スマートフォンみたいなメーターパネルには興味をひかれることはないだろう。

私は、ドゥカティの目指す道がフェラーリの2輪版になることであると考える:とはいえ、私が繰り返し言っているようにそれらの2つはの異なる世界である。関連する数字は非常に異なっているし。顧客も同様に全く違う。

2つのクライアントの哲学は実質的に異なっていると信じている:ドゥカティは、自分自身のために、しばしな大衆の好みとは反対する情熱家が購入する。一方、フェラーリは逆にステータスのために購入する、他の人に「俺、フェラーリ持ってるぜ!」って言うことが出来る。

イタリア製のドゥカティの戦略では、今のところ年間4000台程度販売されている。私はそれが経済危機の問題だけではないと思っている。ポイントは、ハイエンドバイクでさえいまだに消費材であるということである。

1万€以下のドゥカティは存在しない。それは、最も忠誠心の高い顧客を失う可能性があることを懸念し、このレンジの発展についてフォローするつもりがないからである。

私は、この10年間の後半に、新興の日本の産業によってもたらされた欧州の特にイタリア・イギリスでの主要産業がほとんど占領された、70年台の失敗を繰り返すことを望まない、それはその時でさえマーケットの需要の変化を解明できなかった。

新興国でのプレミアムな商品の設定には夢がある:しかし例えばブラジルではドゥカティを年間6000台販売するようになるのにどれ位の時間がかかるか?この国にはモーターサイクルの伝統がない。

最終的な懸念は顧客の反応がより汎用性の高い方に向かいドゥカティが縮小することである。

もし、SBKとMotoGPチャンピオンシップでの残念な結果によるイメージの低下を考慮するならば、全ての懸念はますます根拠の無いものになるであろう。

このような背景により、イタリアでの販売の減少は予想されたものであった;ただのイタリア製の商品にならないように、プレミアム商品であることを強く主張するのがせいぜいである。私達は、すくなくともスクランブラーがあたらしい道を切り開くことを願っています:もしイタリアでの販売がさらに縮小する場合には、自国では輸入車になる可能性が高い。つまり「預言者は故郷で受け入れられない(Nemo propheta in patria)」ということである。すくなくともイタリア以外の他の国ではドゥカティは輸入車としての魅力を維持し続けていることを願っている。

しかし、少なくともディーラーは、イタリアの市場で戻ってくるバイクの数が少ないのが問題であることに留意する必要がある。イタリアの起業家の誰が、自分で投資して最悪でもプレミアムなバイクを年間に2~300台のバイクを販売しなければならない店を作るだろうか?

さらにくわえて、ローマでドゥカティが直営店を運営している選択(強制?)のことを考えるべきである。ローマは最も頼りになる大都市の一つである。

マルチブランドの販売店からの転換への最終的な解決策は、プレミアムバイクのイメージとは全く対照的になる。

そして、私が考える最善の解決策はローマの例と、地域や特に大規模な地方の場合では、エリア全体に配置されたドゥカティポイントと結び付けられた直営店をオープンすることにあると思う。これによって、顧客はアシスタンスを受けたり、最終的にはオフィシャルストアで購入した後の車両のデリバリーの交渉を必要とする事ができる。

マーケッティングのエキスパートではないので、私の意見は非常に個人的なものである。しかし、私はこの主張に傾いている。何故ならば、私の懸念は、将来の「私の」ドゥカティのためにある。

結論として、私は「プレミアム」バイクの概念に異なった解釈をしている:「プレミアムとは、製品の品質と卓越したアフターセールスである」と…



2015年1月16日金曜日

2014年のドカティ販売結果

2014年のセールスリザルトの記事を見かけたので、取り急ぎ翻訳です。


昨年比+2%ってのは、なんとかギリギリで数字を作った感はありますね。
11月の段階で、昨年に引き続きセールスレコードを記録したBMW Motoradに比べると厳しい状況であると言えるのかもしれません。
アメリカに次ぐ主要マーケットの、自国イタリアでの減速が大きいですよね。イタリアは相変わらず景気が良くないようで…


ソース:Mondo Ducati facebookページ

2014年のDucati Motor Holding S.p.Aは、2013年の販売台数に2%プラスした45,100台を提供して、新しいセールスレコードを記録した。これは、5年連続のプラス成長傾向である。


新しいモデルの導入による販売台数の増加が、マーケットの不確実性にもかかわらずこの重要な結果を達成することに貢献した。
具体的にはモンスターファミリー、1200と821のニューモデルの登場のお陰で登録は16,409台 +31%の伸びを記録。
モンスターに加えて899パニガーレは、5,806台 +74%を販売し、エントリースーパーバイクファミリーのボリュームを大幅に増やし、スーパーバイク全体の全世界向け販売で 9,788台+12%で2014年を締めくくった。


北米では、2013年と同じ登録台数を維持。メキシコは8%の伸び。
アメリカは、引き続き全世界でのドカティの販売台数を牽引して、8,804台を販売した。
厳しいマーケットの状況にもかかわらず、南米での販売は大幅に増加した。
特にブラジルでは、CKD(コンプリート・ノックダウン)による現地生産の導入と強力なディーラーネットワークの拡張のお陰で1,174台 +74%を販売した。

ヨーロッパの販売は、主にいくつかのマーケットの厳しい状況に関連して減速した(19,743台 -3%)。もし、イタリアでの登録(4,284台-14%)が他のヨーロッパに比べて、2013年のレベルに到達していれば、UKの二桁成長(2,742台+16%)もあって売上は安定していたはずだ。

アジアは「二桁成長」。
タイの強力な伸び(3,057台+22%)と中国の倍増(+97%)によって、過去最高の結果(5,787台+11%)になった。
※訳注:ここで言う「アジア」には日本とオーストラリアは入らないと思われる。

オーストラリアでの販売は大幅に増加(2,132台+13%)と、日本は2,558台+1%の成長。

ソース:Mondo Ducati