2012年11月2日金曜日

リアサスペンションのバネレートとプリロード

今月のバーカーズステーション 2012年 12月号 欧州製最速モデル王座決定戦の35ページ、佐藤編集長の記事に、どうしても許容できない記述があるので、指摘したい。

35ページ中段、にヨーロッパのロードレーサーという見出し部分ですが、以下必要な範囲で引用


ーーーーーー引用ーーーー
ヨーロッパのロードレーサー
 レースをよく知るホンダの技術者に聞いた話だが、日本のレースに出ているCBR1000RRのリアショックスプリングが11kg-f/mm前後だとすると、ヨーロッパのサーキットではこれが8kg-f/mmくらいまで下がるという。この数値は傾向であって正確なものではないが、とにかくバネレートが大幅に低くなるわけだ。理由は下記の通り。
 彼の地のサーキットの路面は日本のそれより滑りやすい。そういうところでレースをする場合、ラーダーとしては、リアサスペンション、リアタイヤからより多くの情報が欲しい。そのためには、荷重の変化に対してより大きくストロークするリアショックが望ましい。同一荷重でより大きく縮ませるためにはバネレートを下げるのがいい。
 しかし、バネレートを低くすると受け止められることが出来る最大荷重が小さくなる。したがってプリロードを大きくするという図式である。こういうセッティングだと乗り心地が悪くなるが、レーシングマシンには関係が無いことだ。
ーーーーーー引用おわりーーーー

このあとに、欧州SSはサーキットで開発するので、このようなセッティングになるが、そのままでは乗り心地が良くないのでプリロードを小さくして市販する(要約)、と続く


ちょっとまって、前段の「より大きくストロークする」ためにバネレートを下げるとあるが、それだと最大荷重が下がってしまいませんか?
最大荷重が下がらないように、プリロードをかけるとハード(ストロークが減る)になるとおっしゃったのは、貴誌ではありませんか?
※2010/1月号、3月号参照
2010/1
2010/3













この記事を書いた編集長の脳内を推測すると、ホンダの技術者の発言は
「日本のレース~8kg-f/mmくらいまで下がる」までで、以下は編集長の想像なんではないか?

思うに、これCBRと言っているスーパーバイクとかの話なんだろうけど、日本の場合サーキットの路面のミューが高い+高剛性ハイグリップタイヤなのが、WSBKやBSBでは路面のミューが低かったりコントロールタイヤだったりして、実際に最大荷重が下がってるんじゃないのかなぁ?

「同一荷重でより大きく縮ませるためにはバネレートを下げるのがいい。」これは、よく分かるんだけど、プリロードを大きくするんだったら話が変わってきやしませんかね?
この「同一荷重」が最大荷重のことなのか?ある一点のことなのかがわからないのも気になる。

最大荷重を同じにしながら、ストロークを大きくするならリンク比を変えるしか無いと思うんだが、いかがだろうか?


あまりにも、すっきり断言されてりいるのでこちらが何か大きな勘違いをしているんじゃないかと思ってしまうんだがどうでしょうか?




ここまで書いて自分があってるのかどうか、よくわからなくなってきた。

2015/4/14追記
どうやら、完全な思い違いをしていた模様… 

0 件のコメント:

コメントを投稿