2012年10月19日金曜日

2013 ワールドスーパーバイク ルール改定

FIMから、来年のSBKのルール変更のプレスリリースが出たのでざっくり翻訳してみました。
原文:http://www.fim-live.com/fileadmin/alfresco/Superbike_Commission,_17_October_2012.pdf
*簡易翻訳版は、記事の最後に添付



ポイントは、2気筒1200ccの性能調整に関する部分、ピットインしての作業が可能、17インチ化。


1.性能調整

最低車重について、2012までは、
3,4気筒165kg
2気筒 171kg
でしたが、これがとりあえず両方共165kgになります。

以降の性能調整ルールは、今まで通りで3イベントごと(WBSKは2ヒート制だから、こういう表記)に、4気筒1000ccと2気筒1200ccのそれぞれ上位2名のライダーの獲得ポイントの合計を基に調整されるのは変わりがない。

ここいら辺は、ややこしいのでそのうちまとめるかもしれません。


2.ピットインでの作業

基本的に、天候が変化してもレースは中断せず、ピットインしてタイヤ交換する。
ってことは、耐久みたいに前後ホイールのクイックリリース機構が必要になるね。
作業できるのは、腕章を付けたメカニック3名。
8耐の場合は、4人だからちょっと厳しい。
更に、腕章メカニックにホイールとか工具渡したりするのはできない。
8耐の場合、同時に触れるのは4人で援助に対しては規制がないから、新しいホイール渡す人とか受け取る人が4人の他にいるんだけど、これができない。
しかも、3人だし。人員配置的に、リアの片持ちのほうがちょっとだけ有利かな…

3. 17インチ化

以前より予告されてたけど、いよいよ17インチ化。しかもアルミホイール使えということ。
JASOに準じていないといけないので、ノーマルホイールってことだね。
リアの幅も6.00インチまでなんで、タイヤもだいぶ変わるけどもともとワンメイクだし。



簡単にまとめるとこんなかんじですかね。ダミーヘッドライトとかは割とどうでも良いと思う。
ただ、パニガーレはせっかく目立たないようにヘッドライトをフェアリング下の面に隠したのに....

先日のアラゴンでのテストは、すでにこの13年ルールを取り入れた使用での走行だったようですね。


ちょっとよくわからないのは、2012までの2気筒に課せられていたφ50mmのリストリクターは、一回チャラになるのかどうか?
この規則は、
2.4.8.1.2 Air restrictors for 1200cc 2 cylinders
に規定されていて、これについては触れられていないから、引き続き50mmのリストリクタは課せられると考えるべきだろうな。

いずれにせよ、2気筒勢は車重が165kgになったぶん、多少戦闘力が上がるかな。
1198で継続させるチームもあるかもしれない。










スーパーバイク、スパースポーツ、スーパーストック
レギュレーション変更


2013/1/1から 適用

スポーティング・レギュレーション

・グリッドポジション 3-3-3-3 
・SBKのスーパーポールの説明(天候状況による)
・レッドフラッグの手順の説明
・SBKは、天候の理由ではレースを中止しない。レース中のタイヤ交換やセッティング変更はピット・インして行う。
・新項目の導入 1.23 ピットストップについて

1.23 ピットストップ

ライダーは、レース中にピット・インしてもよい。
給油は禁止。
この規則の違反は、失格になる。

SBKクラスについては、以下の手順も適用される:
・ライダーは、タイヤ交換やセティング変更のためにはピット前に停止しなければならない。エンジンを止め、ライダーは降りなければならない。ピットストップ中は、腕章を付けた3人のメカニックのみが車両に触れることが出来る。3人のメカニックは、外部からの援助を受けることはできない。(例えば、ガレージから工具を渡すなど)ただし、ライダーは援助することが可能。マーシャルは、状況を監視し、このルールの違反を報告する。
・電動工具・エアツールは使用は許可される(同時に2つまで。電動またはエア作動)
・スタンドやジャッキは手動のみ
・エンジン再始動時は、外部スターターやブースターバッテリーの使用は許可される


テクニカル・レギュレーション

スーパーバイク

最低車重 1200cc2気筒 165kg
       1000cc3または4気筒 165kg

― エンジンタイプによる性能調整のコンセプト
1200cc2気筒:最低車重は、3kgづつ、168kgと171kgの2回に渡って増やされるかもしれない。上限の171kgになった場合、最低車重の変更では不十分な場合、2.4.8.1.3条項に記述されたリストリクターによるハンディキャップが適用される。

― プレアッセンブリのスペアフレームは、厳密に制限される:
メインフレーム
ベアリング(ステアリングパイプ、スイングアームなど)
スイングアーム
リアサスペンションリンクとリアショック
アッパー&ロアトリプルクランプ
ワイアハーネス

― スイングアームピボットの取り付け位置の変更は、水平、垂直に±5mmまで。使われるテクノロジーとフレームの構成要素または部分の寸法に関係なく、ノーマルのスイングアームピボットを移動させる目的で、溶接と機械加工は許されます(すなわち:鋳造、組立など)

― ホイール:アルミ合金製ホイールのみが許可される
以下の合金の使用は許可されない。
5%以上のベリリウム、2%以上のスカンジウム、1%以上のリチウム。
それぞれのホイールは、JASO T203-85によって承認されなければならない。
(以下略)
両持ちスイングアームの車両では、ホイールを外した際にスプロケットがリアホイール上に残らなければならない

― ホイールサイズ
ホイール直径は前後とも17インチ
フロントリム幅:3.50インチ
リアリム幅:6.00インチ

― ハンドルバーレバー:
オートバイはブレーキレバー保護を備えていなければなりません。ブレーキレバーが他のオートバイと衝突した場合偶然に作動することから保護することを目的とします。


― フェアリング:
公認されたモーターサイクルのフロントヘッドライトの正確な外観、形状、大きさと位置は尊重されなければならない。それらは、プラスチック製やメタリックフィルムなどを車両全面に取り付けることによって得られる必要がある

― リアセーフティーライト
ウエットレースもしくは視界不良が宣言された場合の為に、すべての車両は機能するテールランプをリアシートに備えていなければならない。


スーパースポーツ

― 全選手権の間にチームによって使われることができるエンジンの総数は、パーマネントのライダーにつき8機に限られています。パーマネントライダーが、変更あるいは代理の場合でも、チームのための総エンジン数は変わらない。

― ハンドルバーレバー:
オートバイはブレーキレバー保護を備えていなければなりません。ブレーキレバーが他のオートバイと衝突した場合偶然に作動することから保護することを目的とします。

― リアセーフティーライト
ウエットレースもしくは視界不良が宣言された場合の為に、すべての車両は機能するテールランプをリアシートに備えていなければならない。


スーパーストック

― 全選手権の間にチームによって使われることができるエンジンの総数は、パーマネントのライダーにつき3機に限られています。パーマネントライダーが、変更あるいは代理の場合でも、チームのための総エンジン数は変わらない。

― ハンドルバーレバー:
オートバイはブレーキレバー保護を備えていなければなりません。ブレーキレバーが他のオートバイと衝突した場合偶然に作動することから保護することを目的とします。

― リアセーフティーライト
ウエットレースもしくは視界不良が宣言された場合の為に、すべての車両は機能するテールランプをリアシートに備えていなければならない。

― 追加の装備
FIM/IMSが承認するデータロギングユニットを除いて、ホモロゲートされた車両にはいかなる追加の電子機器、追加の装備は追加することができない。






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